破壊者。第7階級の悪魔の長。ときには,それは「ヨハネ黙示録」のなかの殺戮天使の名称である。 ■解説 うわ,日本語版「地獄の辞典」に載ってましたな。こいつ。訳してから気付きました。 ネットで検索すると。9割がた,この講談社版の丸写しが引っかかります。教えておじいさん,著作権ってなに? アポカリプス(黙示録)ですが,原文では「l'Apocalypse」と大文字ではじまっているので,ここでは「ヨハネ黙示録」と訳しました。 アバドンという言葉は,このヨハネ黙示録9:11に見られます。 「彼らは,底知れぬ所の使を王にいただいており,その名をヘブル語でアバドンと言い,ギリシア語ではアポルオンと言う」(「新約聖書 1954年改訳」(日本聖書協会,1982年)。 ヘブライ語のアバドンとは,「滅び」と言う意味です。「彼ら」と複数形で言っているように,アバドンとは,もともと天使の5番目のラッパとともに出現するイナゴの大群を指していました。世紀末につぎつぎと襲い来る災厄のうちの一つとして,後世,アバドンは魔神化したのでしょう。 ちなみに,「殺戮の天使(キリング・エンジェル)」とは,一般には出エジプト記12:23の,エジプト人の初子を殺した天使を意味しますが,このように,神の力の権限として皆殺しをする役割を持った天使は,おしなべて殺戮天使の名を与えられるようです。 ■関連項目(気が向いたら,解説ページをつけます) →シェオル【ヘブライ語】 →殺戮の天使【天使】 →ヨハネの黙示録【新約聖書】 →ヘブライ語【言語】 →アポルオン【ギリシア語】 →出エジプト記【旧約聖書】 |