後期ローマ帝国の魔術師アロンは,皇帝マヌエルの時代に生きた。※??? 彼は,悪魔の軍団に命令をし,降霊術に携わるために,グリモア「ソロモンの鍵」を所有していたと言われる。人々は,彼の舌を切ったのち,その目をつぶしたが,これはしばしばある狂信の生け贄というわけではなく,強盗と同じ扱いの処罰であった。 人々は,彼の自宅で,特に忌むべきものを見つけたのだ。それは,心臓に釘を刺し,鎖につながれた死体であった。 ■捕捉 魔術師アロンといえば,ほとんどの人が,出エジプトに登場するアロンを思い浮かべるでしょう。 彼は,モーゼの兄にして,ユダヤ最初の祭司長であり,紀元前14世紀に活躍しました。 対して,本項のアロンは,ずっと後年の人物となります。その年代がはっきりしないのは,本文冒頭の記述がつじつまがあわないからです。後期ローマ帝国(Bas-Empire)とは,
文献には全く出てこないドマイナーな人ですから,訳を正すのに有力な手がかりは見つかりそうにありません。Aaron(アロン)は「地獄辞典」の最初の項目なんですが,ちょっと先が思いやられますね。 ■関連項目 →グリモア →ソロモンの鍵 →降霊術(ネクロマンシー) |